PICK UP ACTRESS 髙橋ひかる
PHOTO=城方雅孝 HAIR&MAKE=菊池かずみ(Linx) INTERVIEW=斉藤貴志
衣装協力=ジョイフル恵利 着付=きものさろん花子
「おんな城主 直虎」でドラマデビュー
高校サッカー応援マネージャーに就任
――身長はまだ伸びてます?
「止まったと思います。ですけど、何だか『身長伸びたね』って毎回言われるんですよ(笑)」。
――スタイルがいいからじゃないですか?
「どうなんですかね? 自分では伸びてないといいなと思ってます。もともと腕が長かったり、すべてが長細くて、身長が高く見られがちなので」。
――いいことじゃないですか?
「いやいや。もう165㎝で止めておきたいです(笑)」。
――去年は滋賀からの上京と高校進学がありましたが、今はもう東京のJKっぽく過ごしてますか?
「全然そういうことはできてません。友だちもお仕事をしているし、レッスンとかもあって、なかなか予定が合わなくて遊びに行けないんです」。
――中学時代と環境は大きく変わったでしょうね。
「ガラッと変わりました。しゃべり方の間とかツッコミ具合とかが、関西と東京ではノリが違います」。
――関西のほうがツッコミが早いんですか?
「私は東京のほうがガツンとくるように感じます。それもまた面白くて、東京も関西もどっちも好きです」。
――滋賀が恋しくなったりはしますか?
「恋しいですねー。実家にワンちゃんがいるので、画像を見ると『帰りたいな』と思います。お姉ちゃんとテレビ電話をして映してもらって『あっ、いるいる』って見てます」。
――お気に入りの場所はできました?
「はい。ディズニーランドが好きです。ふとしたとき、ディズニーランドにはアフター6のパスで遅めでも行ったりします。心が癒されるというか、何かリラックスできます。現実じゃない感じで、やっぱり夢の国はいいなと思いますね」。
――そして、去年は大河ドラマの「おんな城主 直虎」の高瀬役でドラマデビューも果たしました。初登場した回はリアルタイムで観たんですか?
「完パケももらってましたけど、リアルタイムでもしっかり観ました。完パケは『自分がお芝居をしている』という目で観て、リアルタイムのオンエアは第三者として観るつもりだったのが、どうしても演技をしている自分を観る意識が働いちゃいました。それで自分のクセや良くないところもわかったりするので、いいかなと思います。やっぱり大河に自分が出ているのは不思議でしたね。小さい頃からずっと観てきて、家族と観た思い出もあるので、自分がその中に映っているのはうれしかったです」。
――高瀬の怪しげな感じも出てました。
「間者のようなところも出しました。最初は本当に間者かどうか、設定でも決まってなく自分でもわからなかったんですけど」。
――あっ、そうだったんですか?
「流れで決めていこう、という感じでした。そこは自分でも楽しみで、ちょっと含ませつつやっていました。お百姓さんから姫になって、二つの部分があって……からの、本当に間者だったという、すごく面白い役だったと思います。面白さが詰まった素敵な役を演じさせてもらって、良かったなと思いました」。
――でも、ドラマデビューで演じるにはハードルが高い役だったのでは?
「高かったですね。もうずっと悩んでました。『人生の約束』で映画デビューさせてもらったときは、自然に囲まれたロケでカメラとの距離も結構あって、自然体でお芝居ができたんです。でも『直虎』はスタジオで撮ったり、時代劇ということもあってセットという意識を持ってしまって、つい素の自分に戻ってしまったり……。そこで『良くないな……』となりました。でも、悩める場をいただけたのは、すごくうれしいことでした」。
――シーンでいうと、どの辺で難しさを感じました?
「自分の中ではいろいろありますけど、やっぱり高瀬の登場シーンは長丁場で、リハーサルからハラハラドキドキしていて、すごく怖かったです。本当に何テイクもかけて撮って、お芝居の難しさを改めて感じました。後半だと、高瀬が間者だったことを直虎さんに知られて白状するシーンも、やる前は憂うつでした。でも、高瀬の見せ場だし、自分の思い入れもあったので頑張りました」。
――「おらぁ」とか「へぇ」とか、普段は使わないような言葉もありました。
「それも難しかったんですけど、方言指導の先生に『このニュアンスはこういう感じですかね?』『これで合っているんですか?』と相談しながらやらせてもらえたので、良かったです」。
リフティングの新記録を狙って
“あと1回”は中途半端でした(笑)
――高校サッカーの応援マネージャーに選ばれましたが、リフティングでは新記録を狙っていたんですか?
「狙ってました。なので、すごく悔しかったです」。
――歴代記録の15回まで、あと1回でした。
「そうなんですよ。中途半端だなと思いました(笑)。15回やった大友花恋さんはすごいと感じましたし、選手たちは軽々とやっているんですよね。私はバレーボールをやっていて、サッカーボールはもっと軽いのかと思ってたら重かったし、太ももが痛くなって赤くなるし……。あんなにリフティングを続けられるなんて、選手たちはすごいんだと改めてわかりました」。
――リフティングの練習はかなりしたんですか?
「めっちゃしました。やるからには、しっかりやりたかったので。サッカーボールを買って、家の近くでお母さんと練習しました。1回ずつ自分の記録が伸びるとお母さんと喜んで、練習では15回できたんですよ」。
――ひかるさんは運動神経はいいんですよね?
「運動は好きですけど、得意かと言われると『うーん……』って感じです(笑)。だから、14回できたのは良かったかもしれません」。
――学校でサッカー部のマネージャーをやりかったそうで。
「憧れでした。小さい頃に少女マンガを読んでいて、マネージャーがレモンのハチミツ漬けを作ったりして、選手が辛いときに励ますのがカッコイイなと思ってたんです。自分の周りでもバレーボールでマネージャーをされてる方がいて、そういう姿を見て素敵だなって思いました。自分もこのお仕事を始めるまでは、高校生になったら運動部のマネージャーをやろうと思ってました。だから、応援マネージャーはひとつのチームに付くわけではないですけど、夢が叶った感じがします」。
――去年は3年ぶりに「全日本国民的美少女コンテスト」が開催されて、後輩ができました。
「自分が出たのが3年前だと考えたら、あっという間に感じますけど、後輩ができるのが待ち遠しかったところもありました。グランプリの井本彩花ちゃんは同じ関西出身で、自分とは真逆のタイプかと思っていたら、話してみるとすごく明るくて面白いんです。もっと仲良くなりたいと思いました」。
――一緒にマグロを食べに行きます(笑)?
「テレビ(沸騰ワード10)で観ていて、すごく面白かったですね。マグロのオーラは私にはわかりません(笑)」。
――毎年、年末に晴れ着取材をさせてもらってますが、1年後の今ごろまでにどうなっていたいとか、ありますか?
「自分に自信を持ちたいです。今はないですね。もともとネガティブで、お仕事を始めてから明るくなってきましたけど、気づくとマイナス思考になっているんです。自分らしさを大切にしながら自信を持って、堂々とできるようになりたいです」。
――どうすれば、そうなれますかね?
「やっぱり努力を重ねること? レッスンでも現場でも100点満点を取るのは難しくても、自分で少しでも納得できるようにしないと。ただ、いつも自己採点が厳しすぎると言われるので、たまには自分にやさしくしようかなとも思います(笑)」。
髙橋ひかる(たかはし・ひかる)
生年月日:2001年9月22日(16歳)
出身地:滋賀県
血液型:O型
【CHECK IT】
2014年に「第14回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞。2016年1月公開の映画「人生の約束」で女優デビュー。2017年には大河ドラマ「おんな城主 直虎」(NHK)に出演。大鵬薬品工業「チオビタ・ドリンク」、ノーリツ「NORITZ」CMがオンエア中。「第96回全国高校サッカー選手権大会」で13代目応援マネージャーに就任。滋賀県をPRする「しが広報部長」、2月に開催される「きものクイーンコンテスト2018」のスペシャルサポーターを務める。
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